大会長挨拶

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徳田 修司
第75回日本体力医学会 大会長
鹿児島大学名誉教授・鹿屋体育大学特任教授

 時下、皆様には益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

 日本体力医学会は、国民体育大会が開催される県において同時に開催されることになっており、第75回日本体力医学会は鹿児島県で開催(2020年;鹿児島大会)される運びとなりました。

 かごしま県民交流センター横の歩道に「ウィリス、高木に西洋医学を説く」という表題の像が建てられています。ウイリアム・ウィリスは、鹿児島で医学の普及に貢献したイギリスの医師、高木兼寛は、ウィリスの弟子で鹿児島医学校において医学を学び、後に東京慈恵会医科大学を設立した人物です。高木兼寛は、1917年、加納治五郎とともに当時の臨時教育会議の委員を務め、体力や体育の重要性を強調しました。その後、高木、加納らの努力により1949年に日本体力医学会が設立されています。

 このような歴史的背景を考慮すると体力医学会の鹿児島県開催は、実に意義深い事と考えます。本県での体力医学会の開催は、二回目となります。第一回は、鹿児島大学医学部の大森教授のもとで1972年に開催されました。その48年後の2020年、さらに社会に貢献できる鹿児島大会を目指して大会役員一丸となって努力致して参ります。

 日本体力医学会は、体力・スポーツ医科学に関する研究の進歩・発展を促進し、研究の連絡協力を図るとともに、その成果の活用をはかり、もって我が国の学術の発展に寄与することを目的として運営されています。 鹿児島大会では、一般発表をはじめとし、教育講演、特別講演、シンポジウム、ワークショップ、市民講演など多彩な内容のプログラムを企画いたします。

 折しも、政府は、「人生100年時代を迎え、70歳までの就業機会の確保に向けた法改正をめざしたい」と発表しました。高齢化と健康長寿はさらに重要な課題となり、体力医科学研究の果たす役割が益々期待されるものと考えられます。

 「全力で取り組もう!日本体力医学会 —人類の健康と長寿は、体力医科学の研究成果に支えられ、その益々の発展によってもたらされるー」という思いを込めて

  『チェストいけ!日本体力医学会—健康と長寿を支える体力医学の未来—』
というスローガンを掲げ大会を推進したいと考えています。

 それぞれの研究分野の専門の先生がたには、最新の研究結果をご披露いただき、活発な討論が展開され、社会に貢献できる多くの成果が導き出されることを祈念しております。