モリタ優秀発表賞・学部学生ポスター発表賞 受賞者発表

審査の概要

 今学術大会はWeb開催となり、モリタ優秀発表賞・学部学生ポスター賞への応募も例年に比べ少なくはなりましたが、合計で80を超える演題のご応募・発表を頂きました。モリタ優秀発表賞選考委員会委員長並びに大会長といたしまして、厚く御礼申し上げます。
 今回は、演者と審査員が一堂に会し審査を行うことができませんので、どの様な方法で審査を実施するべきか、大会準備委員会で検討しました。その中で、従来の様に抄録とポスターの内容だけの評価ではなく、演者の示説と討論を通じて、受賞対象である筆頭演者の研究内容と関連事項に対する理解度や思考・考察力をみなければ適切な審査はできないのではないか、という意見が大勢を占めたことから、Web会議形式の審査会を催すことにしました。
 一方、全応募演題に対してWeb会議形式の審査会を実施するには、演者・審査員間のスケジュール調整に困難が予想される等の理由から、分野毎に抄録とポスターの内容を対象とした一次審査を実施し、上位(5~6)演題に対して示説と討論の二次審査を行うことにしました。
 各分野でWeb会議形式(Zoom)の二次審査会を開催頂き、示説と討論内容を評価し、一次審査の評価と合わせて、受賞者を決定して頂きました。二次審査のスケジュール調整方法等、改善すべき点も多く残されていますが、示説と討論を含めて審査し、受賞者を決定できたことは各審査員の先生方からもプラスに評価する声を多数頂戴し、大会実行委員会としてもモリタ優秀発表賞・学部学生ポスター賞の受賞者選考の新しい形を示すことができたと考えています。
 演者の方々、審査員の先生方におかれましては、ご多忙の中、審査に御協力いただきましたこと、改めて感謝申し上げます。次年度学術大会では、COVID-19が終息し、掲示ポスターの前で、多くの参加者と共に活発な議論を行い、審査が実施できることを切に願っています。

第62回歯科基礎医学会学術大会 モリタ優秀発表賞選考委員会 委員長 仙波 伊知郎

モリタ優秀発表賞

解剖学分野:Dhar Ashis 先生(鹿大 院医歯 機能形態)

損傷した歯周靭帯はC57BL / 6Jマウスにおいて三叉神経中脳路核と運動核の神経変性を誘発する
○Dhar Ashis,倉本 恵梨子,岩井 治樹,山中 淳之,後藤 哲哉(鹿大 院医歯 機能形態)

受賞者コメント

Firstly, I ‘d like to say that Its honor to be an award winner of generous Morita Award. Being a PhD student of Dental Faculty in Kagoshima University with an emphasis in Neuroscience my plan to pursue a career in Neuroscience Field, assisting people in underrepresented areas.
I am so grateful to my Professor (Dr. Tetsuya Goto); from the beginning he has supported me from all aspect. Thanks all of my laboratory stuffs for continuous help. Thanks to the authority of JAOB.

生化学分野:瀧本 玲子 先生(昭大 歯 顎顔面口外)

ゾレドロン酸による末梢血単球の破骨細胞分化抑制
○瀧本 玲子1,田中 元博1,2,山田 篤2,宮本 洋一2,笹 清人2,須澤 徹夫2,吉村 健太郎2, 高見 正道3,上條 竜太郎2(1昭大 歯 顎顔面口外,2昭大 歯 口腔生化,3昭大 薬理科学研究セ)

受賞者コメント

この度は第62回歯科基礎医学会学術大会においてモリタ優秀発表賞を賜りましたことを大変光栄に存じます。本研究にあたりご指導頂きました上條竜太郎先生、宮本洋一先生をはじめ多くの先生方にこの場を借りて心より感謝申し上げます。大学院時代に行った研究において、ゾレドロン酸の新たな作用機序の解明につながる可能性を見出しましたので今後もより一層歯学研究に精進していきたいと考えております。

病理学分野:田尻 祐大 先生(九大 院歯 口腔病理)

ヒト口腔扁平上皮癌に高発現した機械受容器TRPV4はCaMKII/AKTシグナル伝達を介して癌細胞の増殖を制御する
○田尻 祐大1,2,藤井 慎介1,清島 保1(1九大 院歯 口腔病理,2九州医療セ 歯科口腔外科)

受賞者コメント

この度は、名誉あるモリタ優秀発表賞を受賞する機会を得て大変光栄に思います。大会運営に携われた先生方、また審査していただきました先生方に深謝申し上げます。本研究は、九州大学歯学研究院口腔病理学清島保教授指導のもとに行われ、直接ご指導いただきました藤井慎介講師、また口腔病理学教室員の方々に感謝申し上げます。今後は、本研究のテーマである腫瘍実質-間質連関を発展させ、臨床応用につながる基礎研究を展開していく所存です。

生理学分野:渡邉 雄 先生(九大 院歯 口腔機能解析)

マウス味覚器におけるヒアルロン酸シグナルの機能解明
○渡邉 雄1,2,高井 信吾1,重村 憲徳1,3(1九大 院歯 口腔機能解析,2九大 院歯 インプラント,3九大 五感応用デバイス研究開発セ)

受賞者コメント

第62回歯科基礎医学会学術大会におきまして、モリタ優秀発表賞という過分な評価をしていただき、大変光栄に思っております。近年、超高齢社会の進展に伴い、歯科分野でも「オーラルフレイル」の概念が普及し、味覚減退もその一つと考えられます。そのため味覚の研究は急務であると考えております。今後も研究を深め、歯科臨床応用へと繋げていきたいと考えております。今後とも諸先生方のご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

薬理学分野:Jahan Azmeree 先生(北医療大 歯 薬理)

競合FRET法を使った蛍光センサーの開発
○Jahan Azmeree,根津 顕弘,谷村 明彦(北医療大 歯 薬理)

受賞者コメント

I am Dr. Azmeree Jahan from Bangladesh. I am a PhD student at department of Pharmacology, School of Dentistry, Health Sciences University of Hokkaido. I would like to thank to the honorable selection committee of JAOB for decide on me as the Morita award winner of the 62nd Japanese association for oral biology conference. This award is very inspiring and motivating for the young researchers. Doing research on FRET analyses & developing biosensors was an exciting challenge for me. I am glad that my research has been awarded. Thank you to my Prof. Akihiko Tanimura sensei for his enormous guidance.
I wish good health and happiness to all during this pandemic situation. Hope we all get back to our normal life soon.
Thank you very much again.

組織・発生学分野:加納 史也 先生(徳大 院医歯薬 組織再生制御)

歯髄幹細胞由来無血清培養上清を用いた変形性顎関節症の治療法開発
○加納 史也,山本 朗仁(徳大 院医歯薬 組織再生制御)

受賞者コメント

この度は、第62回歯科基礎医学会学術大会において、モリタ優秀発表賞という栄誉ある賞を頂き、誠にありがとうございました。本研究において、ご指導いただきました山本教授をはじめ日頃よりご指導いただいております諸先生方へ、この場を借りて感謝申し上げます。これからもより一層研究に注力し、歯科領域の研究の発展と臨床へのフィードバックに向けて努力して参りたいと思っております。

微生物学分野:高原 悠樹 先生(阪大 院歯 口腔細菌)

肺炎球菌が非血行性に脳へ伝播する機構の解析
○高原 悠樹1,2,住友 倫子1,山口 雅也1,中田 匡宣1,川端 重忠1(1阪大 院歯 口腔細菌,2阪大 院歯 クラウンブリッジ)

受賞者コメント

この度は、歯科基礎医学会モリタ優秀発表賞を賜りましたことを大変光栄に存じます。
コロナ禍の中、オンラインでの発表と質疑応答、かつ私自身初めての学会発表でありましたので、戸惑うこともありましたが、研究室の先生方にはご支援をいただき大変感謝しております。また、貴重な発表の機会を設けていただいた大会関係者ならびに審査員の先生方、ありがとうございました。今回の発表を通して新たに解明すべき目標も見つかりましたので、今後も研究に精進いたします。

学部学生ポスター発表賞

花岡 麻里子さん(大歯大)

CandidalysinはIL-1α分泌を介して上皮細胞を活性化する
○花岡 麻里子1,堂前 英資2(1大歯大 歯 5年,2大歯大 歯 生化)

受賞者コメント

このたびは学部学生ポスター賞を頂き大変名誉に、そしてうれしく思います。本研究は大阪歯科大学第3学年の「研究チャレンジ」から始まり、学内助成金の交付を受け実験を続けてきました。そして、第5学年において歯科基礎医学会で発表することができました。歯科基礎医学会の皆様、鹿児島大学の先生方には、発表の機会をいただきましたことを、この場をお借りして感謝申し上げます。